先月お伺いしたお客様は2日間の家族総出で片づけに取り組みました。私はお子様といっしょにおもちゃスペースを仕分け、整えました。おもちゃが多くて収納で悩んでいたり、「捨てない」という子どもにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は実例とともに見直しのための声かけのポイントをお話しします。
何歳の〇〇ちゃんは遊びたい?
今回は小学生のお嬢様です。ざっと眺めると年齢的に卒業していそうなおもちゃもありました。その中でも大切にしているおもちゃもありますので1つ1つ、お嬢様にお伺いしながら仕分けを進めていきます。「遊んでいる、遊びたい」「大事」「卒業」に分けていきました。幼いかな?と思うおもちゃやちょっと悩む時には「〇歳の〇〇ちゃんは遊びたいかな?」と聞いていきます。小学生になり少しお姉さん気分になっているので手放せるものが多くなります。
クリスマス、誕生日プレゼントのために
おもちゃが増える代表的なタイミングはクリスマスと誕生日です。多くの家庭で1つ以上増えるタイミングになっていますね。置くスペースに関係なく増やしがちですが、「スペースはここまで」をきちんと示し、イベントのために減らそうと話していきます。
全然遊んでいないおもちゃがあるとのことで、以前はしまっていましたが、今回は思い切ってだして遊び倒すことにしました。期限はクリスマスより前の11月末まで。サンタさんに気持ちよくプレゼントを持ってきてもらうためにスペースをあけることになりました。
ママの知り合いの子どもへ
今回の片づけでお嬢様の手放しが進んだ言葉はママからの「ママの友達でアンパンマン大好きな子が産まれた」でした。この言葉がでてから、ポツポツと卒業おもちゃがふえていき、大好きなアンパンマンも手放すことができました。1日目には手放せなかったアンパンマンおもちゃたちでしたが、2日目には「その子にあげる」と言って手放すことができました。子どもでも誰か自分のかわりに使ってもらいたい気持ちがあるのでしょう。「寄付しよう」という言葉は大人にはわかりやすいですが、子どもにとってはわかりにくい言葉です。できれば、お子様が親近感がわきやすい譲渡先があるとスムーズかもしれません。
お嬢様が自分の力で決断した今回の片づけ。ご両親にとっても「わが子の価値観を再確認」できた機会になりました。価値観をお互い認め、決断力を高める片づけは生きていく中でとても大切だと思っています。私たちは毎日、大小様々な決断をしていますからね。決断できずに成長しないためにも「片づけ」という機会を利用してわが子の決断力を養いませんか?