10月に開催したオンライン・パッククッキングのワークショップは6回目を数えました。どうして片づけのプロなのに防災士の資格をとって、もしもの時に役立つパッククッキングのワークショップをやっているの?と質問をいただくことがあります。今日は私がパックッキングをご紹介しているワケをお話します。
そもそもパッククッキングって何?
耐熱性のある高密度ポリエチレン製のポリ袋に食材を入れて、そのまま湯せんにかけて火を通す調理方法のことをパッククッキングと言います。
この調理法の主な良い点は3つ。
・普段の食材が使える
・湯せんに使う鍋のお湯は汚れないので、繰り返し使える
・鍋も汚れないし袋のまま食器によそえば食器も汚れないので、洗い物が出ない
もしもの時の水は貴重です。気も動転している可能性が高いときに、水の心配をすることなく食べなれた食材や味の温かいものが食べられたらホッとしますよね。
ワークショップでお伝えしているのは「備え」について
パックッキングのワークショップは、事前に必要な食材や簡単な調理手順を書いた資料をお渡ししています。
当日は、資料をもとに参加する方が各自用意した食材を使って、画面越しに一緒に調理していきます。調理をしながら質問にお応えしたり、アレンジ方法などをご紹介。出来上がったらみんなで試食タイムになります。この時間はみなさんご自分の感想や工夫したことなどをワイワイとシェアしています。
調理方法やなぜその食材を使ったかなどと合わせてお伝えしているのは、備えが重要だということ。ライフラインが途絶えても慌てず、自分や家族が少しでも穏やかに過ごせる心づもりをしておく。そして、用意してあるだけ知識があるだけでなくサッと行動できるためには、実際に試しておくことのが必要ということ
片づいた家は命を守る
防災士の資格を取ったのは、片づいた家は命を守るということをお伝えするためです。
そのファーストステップとして、気楽に楽しく参加していただけるパッククッキングのワークショップを開催しています。一緒に調理をしながら、備えることとか試すことの大切さ、何がどこにあるか分かっていて実際にパッと出し入れできることの重要性もお話しています。
例えば夜寝ているときに、大きな地震が来て停電になった。外に避難した方が安全といった場合に、寝室から玄関まで暗闇の中を安全に移動するためには、床置きのものはないほうがいい。しまう場所が無くてとりあえず置いたものや棚の上に置いてあったものが、振動で飛んで散乱しないようにしておきたい。懐中電灯があるはずだけど、どこにあるかもわからないなんていうことになったら残念すぎます。
寝室だけを見ても、背の高い家具やテレビが凶器になるかも知れません。そう考えると室内が片づいていること、安全を考えた収納の配置などは命を守ることだと考えられます。
片づいた家のメリットは、家事が楽になったり家族との時間が増えてより良い関係が作れたり、やりたいことが出来るようになるなどいくつもあります。さらに自分や家族を守ることになります。
次回のパッククッキングは12月3日(土)。クリスマスにおススメのローストビーフ、ペンネのラタトゥユ風、マシュマロを使ったデザートです。
片づけの基本を学びたい方には、12月15日(木)にライフオーガナイザー入門講座があります。