今年5月、東京都は10年ぶりに首都直下型地震被害の見直しをしました。建物の耐震化や不燃化が進んだので、負傷者数は5万人以上少なくなると想定。同時に家庭での備蓄の基準の見直しもありました。今日は備蓄をどのくらい用意するかのお話です。
戸建ては3日分、マンションは7日分
水や食料の備蓄は3日分くらい、マンションは7日分用意することを呼び掛けています。理由はマンションでエレベーターが止まったら階段を使うしかなく、重い水などを運びあげるのが難しくなるから。広範囲で停電・計画停電になったら回復し始めるのは3日後からと想定されています。断水も同じように復旧し始めるのに日にちがかかることが予想できます。
これは東京に限ったことではありませんね。
あと停電で困るのが情報収集などに使うスマホのバッテリー。わが家は小型のポータブルバッテリーを用意しています。
食べる・飲む・出すの備え
水はひとり1日3ℓ必要と言われています。1週間分ならℓのペットボトルで10本と2分の1がひとり分。2ℓの水のペットボトルは6本入りですから、分かりやすくいうと2箱12本あれば1人の8日分になります。
食べ物は以前実験したときに、ひとり1週間分が縦約35cm×横約23.5cm×高さ約26cmの箱、1箱半に収まりました。
トイレは1日5〜7回と言われています。7回として7日分だと35回分。最近買いたした非常トイレは50回分が、縦10.5cm×横19.5cm×高さ21cmの箱に収まっています。以前かったものは縦11cm×横33.5cm×高さ45cmの箱で20回分入りなので、コンパクトな商品が増えているようです。
災害時の想像力とは?
災害が発生したら何が起きるか、どんなものや行動が必要になるかを想像することが、自分の家に必要な備蓄のヒントになります。
停電や上下水道が使えなくなったら?ライフラインだけでなく交通や物流は?
東日本大震災の時、わが家には水の蓄えは非常持出しのリュックに少しあるだけ。当日の夜にたまたまドラッグストアに行って、水やレトルト食品やトイレットペーパーをいくつものカゴに入れた人たちの列を見てもピンときませんでした。また、普段はお店の前に車が止まっていることは無いのにその日は何台も止まっていて、大量の買い物を抱えた人が出てくると車に積み込んでいたのを見ても、こんな時でも週末だからもみんなでキャンプに行くのかしらとしか思えませんでした。
翌日、トイレットペーパーが少なくなっているのに気づき、お店に行ったら棚はカラ。ここでようやく事態に気が付き、何軒ものお店を回った記憶があります。地震発生時は家にいて、家が崩れるんじゃないかというほどの揺れを経験し、当時はあったテレビも見ていたのに、その後の物流のことは全く想像がつきませんでした。
備えたいけど置く場所がない
よく耳にするのが「備えは大事だと思うけど、うちには置いておく場所がない」ということ。
全ての備蓄を一か所に収納するには大きなスペースを空ける必要がありますが、人別だったりもの別にと分散することも出来ます。ローリングストックにしていつものストックに少しプラスして持つのなら、特別大きなスペースを作らなくても納めることも可能。いつか用意しなくちゃと思っているのに収納スペースがないからと後回しにしているなら、今の持ち物を見直すことでも備蓄スペースが作れます。家の中がスッキリしたうえに、安心して暮らせるのを想像すると頑張ろうと思えませんか??
何を優先するか何を大事にした暮らしをするかを考えることは、片づけを成功させるためのカギとなります。わが家で優先したいことや大事な物を見直し、
片づけが進むようになる講座があります。
ライフオーガナイザー入門講座
セミナールーム
7月31日(日)
10:30~13:00 思考の整理編
14:00~16:30 空間の整理編
オンライン
8月6日(日)
10:30~13:00 思考の整理編
14:00~16:30 空間の整理編