【クローゼット】あえて取らないしつけ糸

先週までクローゼットをコーディネイト目線とお手入れ目線で見たお話をしてきました。

今日は買った服をクローゼットにしまう時の一手間についてお伝えします。

しつけ糸はなぜついたままで売っている？

娘がリクルートスーツを買った時、「これ取るの？取らないの？」と聞かれました。

なんのことかとおもったら紺色の生地に同色の糸で、ジャケット・タイトスカートの裾の切れ込み部分にバッテンのにかたちにしつけ糸がついていました。

写真ではわかりやすく赤にしていますが、同色の糸だったのでスーツが初めてだった娘はつけたままで着るのか、それとも外すものなのか疑問に思ったようです。

 

この部分はベンツとかベントと呼ぶそうです。

 

スーツだけでなく、ジャケットやパンツ、タイトスカートなどはしつけ糸がついたまま売られていることがあります。

どうしてついたままで売ってるんだろう。。。そう疑問に思ったことがあって調べてみたら、形が崩れるのを防ぐためにつけてあるそうです。

お店で手に取ったとき、ポケットが口を開けていたり、タイトスカートのスリットがめくれて折れ上がっていたら、購入することに躊躇しますよね。

 

購入後、着る前にハサミを出して切るのはちょっと面倒に思うこともありますが、より良い状態で消費者に届けるためには必要なことのようです。

ただ私たちが買うまでの型崩れを防ぐという目的を考えると購入後はお役目おしまい。

帰宅したらクローゼットにしまう前にしつけ糸は取ってしまいます。

 

あえて取らないしつけ糸もあります

ジャケットのベント部分やタイトスカートのスリットのしつけ糸はもちろん取ります。

一方で私があえて取らないまま着ているものもあります。

 

それはパンツの後ろポケットのしつけ糸。

なぜならパンツの後ろポケットはピタッと閉じている方が着た時にスッキリと見えるからです。

 

 

もともとパンツのポケットにそんなに量もはいりませんし、

しつけ糸がついてないパンツだったとしてもポケットにはものを入れません。

だから後ろポケットが使えなくても不便はありません。

 

目立つ色でしつけ糸が付いていたらはずしてしまう事もありますし、もともとしつけ糸が付いてないタイプのものはしつけ糸なしで履きますが、

履いているうちにやっぱりに気なる・・・と思ったら簡単にポケットの内側をかがります。

表に響かないようにだけ注意すればいいだけなので、縫い目は揃ってなくても気にしません。

パンツのポッケの部分がもたもたするなぁと感じていたら、ポケットが閉じていたらどうだろう？目線で試してみてね。

 

出かける前に慌てないために

しつけ糸を取るのも、しつけをつけ直すのも大したソーイングセットは不要です。

が、ソーイングセットを取り出すことが億劫にならないことは重要。

そこでクローゼット近くの引き出しに簡単なソーイングセットと、縫い物の友になってきちゃった糸通し・大人のメガネを収納。（糸と針があても糸が通せなかったら結局やりませんからね〜）

 

ここは着替えをするだけでなく洗濯物をたたむ場所でもあるのでついでに毛玉取りもセット。

引き出しを開ければすぐに使える状態なので、気がついたらすぐやるが叶います。

 

これもクローゼットの仕組み化。

楽に楽しく簡単にクローゼットが整う仕組み、学びませんか？