子どもの勉強スペースが散らかっていてイライラする。だから片づけに来てくださいというご依頼もよくいただきます。そういうときに、ママパパに約束していただくことがいくつかあります。今日は私がママたちに約束してもらっているベスト3のご紹介です。
約束1 要る要らないを分けているとき、親はお口にチャック
小さいお子さんの持ちものには、親や祖父母がその子にとって良かれと思って買い与えたものが多くあります。でも残念ながら、お子さんがそれをどう思っているかは別の問題。
もしお子さんが「要らない」と言ったら、「え!要らないの?」と言いたくなるところをグッと我慢していただきます。そうでないと親のための片づけになってしまうからです。
お子さんが要らないと言ってゴミ袋に入れたとしても、家の中にあるうちならそっと取り出すことも出来ます。
さらに片づけているところが気になってずっと見ているのは、お子さんも親御さんもしんどいと思うので、ママパパには家事などをしながら要所要所で立ち会っていただいています。これは4才くらいの小さなお子さんから成人したお子さんのケースまで、基本的に同じやり方です。なぜならそのスペースを使ったり片づけたりする本人が主役だからです。
約束2 お子さんは要らないと言ったけど、親が残しておきたいものは親のスペースで管理する
大人でも子どもでも、ものは少ないほうが管理はしやすくなります。お子さんが管理する場所は、要ると判断したものだけにしたほうが、お子さんは片づけやすくなり、結果的に片づかない様子をみて親がイライラすることも無くなります。
〇〇ちゃんの思い出のもの、知育玩具や本や高かった木製のおもちゃなど、お子さんが要らないと判断したけど親が捨てがたいものは必ずと言っていいほどありますが、それは親のもの。なのでご自身のスペースや寝室などに収納していただくご提案をしています。
約束3 片づいた状態を3段階にわけて考え
今回、お子さんの勉強スペースの片づけをご依頼いただいたお客様は、とっても片づけが得意な方。玄関、リビングダイニング、キッチンなどに出しっぱなしのものはなく、収納の中も片づいています。でも勉強スペースを使っているのは小学校中学年の2人のお嬢さん。
勉強が終わったら机の上に何にもない状態を望むママと、片づけようとは思っているけど、どうしても出しっぱなしになることがあるというお嬢さんたち。片づけが得意な大人のやり方を、10歳前後のお子さんにそのまま取り入れるのはちょっとハードルが高いようでした。
そこでご提案したのが、片づけを3段階に分けて考えることです。
第1段階は、机の上に出しておいていいものを決める。
第2段階は、取りあえずここに入っていたらOKのバスケットを用意し、片づけきらないものを一時的に入れて置く。勉強が終わったら使ったものを戻すべきところに戻すのが理想ですが、お子さんも忙しかったり疲れている日もあるでしょう。でもバスケットにまとまっていれば、机の上はかなりスッキリした印象になります。
今回使ったのは100円ショップで買えるネームバスケットのA4サイズでした。バスケットがカラのときは机下の棚にしまっておき、必要な時に取り出して使います。
3段階目は、バスケットにものが入ったままにならないよう、週末にリセットタイムを作ってバスケットがカラになるようそれぞれものものを所定の場所に戻す。
親子の理想と現実を話し合って、歩み寄れる片づけ方、その中間地点にバスケットに一時的に収納することを取り入れていただきました。
片づけが得意なひと、かつての私のように片づけが苦手なひとの違いは、片づく道筋が分かっているかどうか。これは片づく考え方とも言えます。
そして片づけやすい収納方法はひとによって違います。もしあなたが、自分ばっかり片づけていると感じている場合は、周りの人にとって片づけにくい収納になっているかも知れません。
または、いろんな片づけ片づけ方を試してもリバウンドを繰り返している場合は、あなたにあった片づけかたに出会ってない可能性があります。
それを解消するファーストステップになるのが、ライフオーガナイザー入門講座です。女性限定ではありませんので、ご夫婦や友人同士でもご参加いただけます。
ライフオーガナイザー入門講座
オンライン 思考の整理編 2月16日(木)10:30~13:00 満席
オンライン 空間の整理編 2月16日(木)14:00~16:30
対面 思考の整理編 2月18日(土)10:30~13:00
対面 空間の整理編 2月18日(土)14:00~16:30