PRECIOUS DAYS 整理収納サポートメンバー マスターライフオーガナイザー(R)&防災士の谷歩です。
私の実家には低い場所にガラス戸がある箇所があり大雨が続くたびに気になっていました。先日大型スーパーで水を含ませて使う土のうを見つけたので購入し、使い勝手を試してみました。
吸水土のうってどんなもの?
不織布のバッグに吸水ポリマーが入っています。乾いた状態ではとてもコンパクトで軽いので保管場所には困りません。バッグをお風呂やシンクにに水をためて充分に吸水させて、使う場所に持って行きます。
私が買ったのはパッケージのサイズが縦約43㎝、横約30、厚さ5㎝前後のもの。この中にポリマー入りで本体の高さが役20㎝、横約35㎝、奥行約25㎝の不織布のバッグが3枚入っていました。
使ってみてこそわかる気づきで安心
シンクやお風呂に水をためてバックを沈め、水の中でバッグを揉みほぐしてポリマーにまんべんなく水を吸わせます。吸水時間は4-5分。
これで約17㎏まで吸水するそうですが、取っ手がついてはいるものの高齢で小柄な母がシンクからおろしたり、浴槽から引き上げられるのかが疑問。17㎏を単純に考えると17リットル、2ℓのペットボトル8.5本分でかなりの重量になります。
実験は2パターン
実験は、重さのこともあったので左が使い方通りに吸水させたもの、右が乾いたままバッグを広げて雨を吸水させる2つのパターン。
(左)使い方通りに吸水させたもの
浴槽で吸水させてルーフバルコニーの出入り口まで運びました。取っ手の本体近くを持ったからか私には思ったほど大変ではありませんでしたが、やはり母には難しいと感じました。
(右)乾いたままバッグを広げて雨を吸水させる
膨らまないのかと心配でしたが本降り雨の中で徐々に膨らみ始めました。5分くらいのときと15分後くらいにバッグを揉みほぐして吸水スピードをアップ。この日は短時間で雨が強くなったり弱くなったりだったので、ほぼ完全に吸水するまでに20分以上かかりました。実際に使う場合は早めに設置し、必要ならバケツな土に水を汲んで注ぐといいかもしれません。
どちらも膨らんだ後は同じような感じです。
使ったあとの様子
使用後は2週間くらい自然乾燥をし、自治体の指定に従ってゴミとして処分します。
気温28度前後が続く日のなかで日向に置いたのが、約1週間で4分の1くらいに収縮。その後また雨が降って吸水してしまったので、雨の当たらない場所に数日置いて乾かして処分しました。
ただ乾かしている間はバッグからベタベタした水分がにじみ出ていて、滑りそうになっってしまい、乾かす場所を考えないと危ないと感じました。
パッケージにはカッターナイフで天面を開けて塩などを振りかけると早く乾燥するとありましたが、中身がこぼれると面倒なので切り開かずに様子をみました。
やっぱりお試しは大事
パッケージの使い方を読んで疑問を持ったので実験しましたが、持っているだけではなく使ってみるって大事だと感じました。
重さや乾いたままで設置したらどうなるかは、事前に頭に浮かんだ疑問でした。
ですが実際に吸水した状態で置いてみると、パッケージのイラストでは四角いバッグが四角くならない。柔軟性があるのは設置場所のカタチに合うからいいのですが、並べたり積み重ねるにはちょっと扱いにくい印象です。それと置きたい場所のサイズを考えて購入数を決めましたが、バッグがパンパンにはならないので多めに用意する必要があります。もし実験した場所で使うなら3個あれば間に合うと考えていましたが、実際には高さも考えると2段で6個くらい必要。
後始末もちょっと大変でしたが、いざとなったらそんなことは言ってられないので雨で吸水するやり方を伝えて母に渡してきました。