私は、月に1度実家の片づけサポートに行っています。先月は、母の洋服の整理をしましたが、大量の着ていない新品の服たち。買ったことさえ忘れている服もありました。家中に点在している洋服の整理は、母のペースに合わせゆっくり進行中です。
洋服はたくさんあるのに着ている服は3~4枚
母は、たくさんの洋服を持っています。別にオシャレ好きなわけではありません。私が会う時は、いつも同じ服を着ています。たぶん、3~4着の服を洗濯して着回ししているのだと思います。その3~4枚以外の服は、しまう場所がなく部屋のあちこちに置かれていました。
母に会った時に驚くのが、私が子どもの頃に母が着ていた洋服をいまだに着ていること。色あせたポロシャツ、毛玉だらけのセーターなど、ちょっと残念に感じる服です。
新しい服をたくさん持っているのに、いつも古い服ばかり着ている母。どうして、それを着ないのか、そして、また買ってしまうか、今回思い切って、持っている洋服を1枚ずつ見てもらい、現状把握と見直しをしました。
活用されない収納用品たち
母の寝室には、ハンガーポールとタンス、引き出しケースなどがありますが、ほぼ活用されていません。どこに服を置いているかというと、イスの背もたれにかけています。
母は、シワにならなくていいと言っていますが、上にどんどん重ねてしまうので、下の服はシワになっているし、何があるかわかりません。
そして、収納家具たちは、アチコチに点在していたため、上手く使えておらず、5年間は、全く動いていないモノもありました。
母への声かけ、響く言葉は?
大量の服たちは、タンスやハンガーラックに入りきらない為、夏と冬に分け衣替えが必要。
夏服は、不織布の衣装ケースに保管しベッド下に。冬服は、今着る服だけを置くようにしました。
洋服は、大きく分けて「普段用の服」「おでかけ用の服」「習い事用の服」「お葬式用の服」の4つ。母には、〇〇専用という服があり、月に1度の習い事用の服は、普段はぜったいに着ません。着ている服は少なく、もしもの時用の服が多いという状態です。
全ての服を着ることも収納することも難しいため、今着たい服だけを選んでもらうと「着るつもりで買ったんだから全部いる」という返事。確かにそうだけれども、着ていない服が部屋に溢れ、歩きにくい、窓が開けられない、掃除もできないのでホコリがすごく体にも悪い環境です。
服をある程度減らさなければ、つまづいてケガをしたり、ホコリは健康にもよくありません。そこで、どんな声かけをしたら母が分けやすいのか試してみました。
「欲しい人や着てくれる人に寄付したらどうかな」
「サイズが合っていないね」
「何度も着てるんだね。生地が薄くなってる」
母の反応が悪い。
思い切って「この服、お母さんに似合わないね」と言ってみました。
すると「じゃ、いらないわ」という返事。意外にも直球が響いたようです。他にも「この服、もらってもいい?」も効果的でした。
どんな事が響くのか、人それぞれ。いろいろな声掛けを試してみてください。
自宅にある収納用品でお試し中
今まで、イスの背もたれに洋服をかけていた母。タンスやハンガーラックにかけられるかわかりません。まずは、自宅にある収納用品を使って様子を見てもらうことにしました。
1か月後、やはりイスの背もたれに洋服がかかっていました。しかし、以前より枚数が減っていたので、もう少し様子をみることにしました。
そして、母に驚く変化が2つありました。1つ目は、この部屋の壁を全部ふき掃除をしてキレイにしたというのです。壁が白くなったと喜んでいました。2つ目は、まだ見ていない服で着ていない服は処分しておくと前向きな発言。1ヶ月の間に母の気持ちが整理され、前向きな行動と発言につながったのだととてもうれしく思います。
母との洋服の片づけはまだまだ続きます。
たたみ方をマスターして収納ケースに入らないを解決
今回は、収納スペースが少なかったため、たくさん収納できるたたみ収納をメインにしました。
「そうは言っても、私はたたむのは苦手」という方は、プロのテクニックをみながら一緒にたたむ練習をしませんか。
崩れないたたみ方、収納ケースに合わせたたたみ方をマスターして入らないを解決しましょう。
『体験型 クローゼット収納講座』
3月18日(土) 基礎編&応用編
4月 8日(土) 基礎編&応用編
5月13日(土)) 基礎編