【ゴミを資源に】ある日ゴミが捨てられなくなったら 上勝町視察レポその1

PRECIOUS DAYS 整理収納サポートメンバー

ライフオーガナイザー(R)滝口明子です。

「ゴミ焼却炉は基準を満たしていないので使えません。だからゴミの回収はできません。環境問題があるのでもちろん勝手にゴミを燃やさないでください。」

突然そう言われたら、あなたはどうしますか?これはある自治体で実際にあった話です。

目次

ゴミ意識ゼロからゼロ・ウェイストの町へ

徳島県にある上勝町は人口 1500 人の四国で一番小さな町。

さらに、人口の50%が65才以上という超高齢化社会で財政難。昔は穴を掘り、投げ込まれたものを野焼きするスタイルでした。

この頃の町民のゴミに対する意識は低く、分別どころか、ありとあらゆるものが投げ込まれていたそうです。

担当者の方が燃えないものを分類するために穴の中に入って仕分けをしているにもかかわらず、頭の上からゴミが投げ込まれ、何度もケガをすることがあったそうです。

野焼きの禁止条例がでたときに、小型の焼却炉を2機導入されたのですが、一台はダイオキシンの発生基準に満たず、稼働することができなくなりました。

新たな焼却炉を設置するために必要な費用は1000万円。到底出せる金額ではありません。

とにもかくにも燃やすものをなくしていくことが必須となったわけです。

そのために細かい分別を徹底しました。現在ではその数なんと45分類。

当初は34分類でしたが、それでもいきなり「ゴミを34種類に分類してください」と言われたら町民が戸惑うので、町は分類を指導するスタッフをゴミ集積所に配置しました。さらにゴミ収集車がないこの町は、自らがゴミ集積所へ運ぶ仕組みです。

自治体と町民が一体となったこのコツコツと積み上げた活動がリサイクル率80%という数字を導くことができました。

2018年の東京都のリサイクル率は25%弱ですからこの80%という数字は驚異的なのです。
(くらしと統計2018 グラフで見る東京のすがたより)

そしてこのことは今までゴミだったものが分別次第でゴミではなくなるということが証明されました。

 

ゼロ・ウェイスト宣言

2019年10月3日4日、リユースマスターインストラクター®️の私はライフオーガナイザー協会の有志とこの徳島県上勝町の視察に行ってきました。

徳島県上勝町は平成15年9月19日ゼロ・ウェイスト宣言をしています。

未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言します。

1 地球を汚さない人づくりに努めます。
2 ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします。
3 地球環境をよくするため世界中に多くの仲間をつくります!

平成15年9月19日徳島県勝浦郡上勝町
(上勝町ホームページ ゼロ・ウェイスト政策より

ゼロウェイストとは、無駄・ゴミ・浪費をなくすこと。

ゴミをどう処理するのかではなく、ゴミ自体を出さない社会を目指すこと。

 

ゴミの分類45分別が徹底

さらに分別したもののひとつひとつが
・どこに運ばれ
・どんな原料になり
・それは収入になるのか、支出になるのか

明確に表記されていました。

 

臭いのないゴミステーション

ゴミステーション、といえばいくら掃除をしても臭いが残るイメージがありますがここのゴミステーションは全く臭いがありません。

各家庭には町から1万円の補助を受けてコンポストが設置されているので生ゴミがここに出されることがないことも大きな理由ですが、ゴミに出すものの洗浄やステーション自体の使い方、清掃も徹底しており、私のイメージは覆されました。

 

またそこで働く職員も、自分たちがやっている仕事のゴールである「ゴミをなくし地球環境を守る」ということがはっきりわかっているのでとても生き生きとした表情だったのが印象的でした。

 

町民が楽しく参加できる工夫

 

「ちりつもキャンペーン」

ポイントをためて商品ゲット!

 

「くるくるショップ」

自分の不用品を持ち込み、欲しいものを持っていく「くるくるショップ」は現在新しい建物建築中につき仮設営業中。

 

 

意識が変われば地球が変わる

この上勝町のゴミステーションには年間13トンの処分品が集まります。そのうち11トンは引き取り先がありリサイクル、リユースされます。

協力してくれる企業も増えてきて、たとえば使用後の歯ブラシは花王が引き取ってくれているそうです。

日本のリサイクル率は20%
上勝町のリサイクル率は79%

つまり町民の買い物の量自体はこの取り組み以前と大きな変化がなくゴミの量に極端な変化は見られませんが、町民のゴミに対する意識は確実に変わってきています。

 

あなたが手放そうとしているものはゴミ?それとも資源?それを決めているのは実はそれを手放そうとしている私たち自身だということを今回の視察でしっかりと感じました。

明日はこの仕組みをさらに発展させ、このリサイクル、リユースの仕組み自体がが町の財政を潤す資源になるお話をお伝えします。

それはゴミ?それとも資源?<上勝町視察報告シェア会>

私が今回の視察で見たこと聞いたことをシェアする会をします。

【日時】2019年11月13日(水)10:30〜12:00

【場所】PRECIOUS DAYSセミナールーム
都営新宿線菊川駅 徒歩3分
半蔵門線住吉駅 徒歩10分

【参加費】1500円(税込)
当日現金にてお支払いください。

お申し込み・詳細はこちらからどうぞ↓↓↓

上勝町視察シェア会詳細・お申し込みはこちらをクリック

リユースマスター認定講座@東京

会場はすべてPRECIOUS DAYS セミナールームです
(都営新宿線菊川駅徒歩3分)

リユースマスター2級資格認定講座

(全一回ご都合の良い日程をクリックしてお申し込みください。)
2019年10月15日(火)  10:00-12:30(講師:鈴木)
2019年11月23日(土・祝)10:00-12:30(講師:滝口)

受講料: 5,000円(税別) ※受講料には認定料2,000円(税別)が含まれています
受講条件 :日本語による会話ができ、読み書きができる能力がある方

講座の詳細はライフオーガナイザー協会ホームページにへどうぞ

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メルカリ・ヤフオク出品講座

日時:
2019年10月15日(火)14:00-16:30
2019年11月23日(土・祝)14:00-16:30

会場:PRECIOUS DAYS  セミナールーム
都営新宿線菊川駅徒歩3分
半蔵門線住吉駅徒歩10分

参加費:5000円(税別)

お申し込みは↓から

 

参加費が5000円の意味

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