【親の家の片づけ】これがわかれば安心できます。

明日は敬老の日ですね。ふと思うのは「あとどれくらい母と一緒に過ごせるのだろうか」ということ。

父が他界したときに時間が有限であることを知り、父との時間を大切にしていなかったことを悔いています。

今日は貴重な時間をより大切に過ごすための片づけのお話です。

一緒に過ごす時間は計算できます。

なんとなくではなく、より明確に時間で表すことができる方法があります。

(平均年齢➖現在の年齢)×4時間×会える日数=一緒に過ごせる時間

1日24時間ですが、一緒に過ごす時間は平均4時間といわれています。

日本の平均寿命は2019年の統計調査によると
女性 87歳
男性81歳

たとえば、遠く離れていて盆と正月それぞれ二泊三日くらいしか行けないという方で、現在80歳のご両親だとすると

女性の場合
(86-80才)×4時間×6日=114時間

男性の場合
(81-80才)×4時間×6日=24時間

時間に換算すると意外と少ないことがわかりますね。

私の母は86歳
既に0時間となってしまいました。
あとは、ありがたい貴重な時間となります。

「片づけたら？」で険悪に

そんな事を考えていなかったときには、その大事な時間であったのに、モノの多い実家に行くたびに

「片づけしたら？」
「地震が起きたら危ないよ」

と母の心配をするふりをしつつ、片づけを促していました。

そしていつの間にか

「もう、要らないんじゃない？」
「使ってないなら捨てなよ！」
と非難する言葉に変わり、

それでもなかなか動こうとしない母に私もイライラし始めました。

「私が死んだらすべて捨ててちょうだい」という母。

「捨てるのがどんなに大変かわかっているの？」
「誰がやると思っているのよ！」と口答えする私。

こんな風に貴重な時間をけんかに使っていたのです。

（大量の贈答のタオルやシーツ）

ちょうどその頃「捨てない片づけ」を学びはじめました。

「片づけたら？」
「片づけてあげる」
「捨てよう」
「こんなにたくさんいらないよね」

以前の私はこんな風にモノや部屋ばかりみて母の心をみていませんでした。

ライフオーガナイズを学んで「寄り添う」とは「あなたのためを思って」ではなく、相手の価値観を大切にすることだと知りました。

一見不要に見えるモノたちも母にとっては思い出であったり、物のない時代に手に入れた貴重なものであったり、子育てを頑張った証であったり・・・。１つ１つ手に取りながら母と会話していくうちに、母の心も緩んできました。

（大量の石鹸も実家あるある、かな）

「片づけて欲しい」は私の不安のあらわれだった

5年という長い道のりでしたが、母と私の関係はよくなりました。

まだまだモノは多いけど、何がどれくらいあるか把握できた私も安心しました。

母が捨てたくないものは捨てません。

私が引き継いだあと、もしかしたら私にとってはいらないものになってしまうかもしれませんが、「私が残したいモノの量」と「保管している場所」がハッキリしたので穏やかに母との時間が過ごせるようになりました。

イライラしていたのは自分が把握できなかった見えないモノたちに不安を感じていただけのような気がします。

「もったいない」がなくなる片づけをしたい

そしてこの経験が私がリユースマスターになったきっかけです。

「ケチで持っていたいわけじゃない。まだ使えるものを捨てるのは本当に苦しい」という母の言葉に、

寄付、フリーマーケットやオークションなどを通じて自分は使わないけど、まだモノとしての価値があるものが必要としている人のところに届く仕組みがもっと広がると、モノを手放せない苦しみが減ります。

モノを手放しやすくなると片づけはうんと楽になります。

この捨てない片づけをもっと多くの人に知って欲しい！

 

片づけは一生続くものです。

片づけは大切な時間を心穏やかに過ごすためにするものだと私は思います。

「捨てない片づけ」を学んで気分良く片づけを進めませんか？