【着物の価値】30年ぶりに活躍した着物

コロナウィルスの感染拡大の影響を受け娘の大学卒業式典は残念ながら中止となりましたが学位記を受け取るために大学へは行くので、仲間と袴姿でキャンパスに集ってお金を出し合いカメラマンを雇い記念撮影をしてもらうことなりました。母である私ができることは袴の準備だけです。

30年前の着物

袴はレンタルしましたが着物は約30年前に私が大学卒業時に着たものです。

30年袖を通すことがなかった着物ですが、すぐに着られる状態にお手入れをしてありましたので、慌てることなく準備ができました。

きっかけは遺品整理

私の叔母が亡くなった時、遺品整理を引き受けました。

そこには祖母の着物と叔母の着物、母の白無垢まであり、祖母は普段から着物を着る人だったので、50年以上前の着物も大事に保管されていました。

私が引き継いで着たいもの・母の思い出のもの・母がまだ手放せないもの。
これらはそのままにして、それ以外を着物買取専門の「たんす屋」さんに査定してもらいました。

さていくらになったと思いますか？

なんと、1箱　100円でした。

1箱５〜6枚の帯や着物が入っていたので、1枚10円〜20円というところでしょうか。

この他にも値段のつかない箱が2箱ありましたがそれらは無償で持って行ってもらいました。洋服をブックオフなどに持ち込んで10円、20円の値付けにガックリくるのと同じ感覚ですね。

高値がつくものは、名の知れた有名な方の作品のみです。

特別な織り方や古典的な柄なども査定してもらいましたが、こちらは500円〜1000円くらいでした。（これらは残しました）

市場価値と自分価値

着物の市場価値を知り、市場価値は低くても自分たちが大切に思う「自分価値」の高いものを大切にしようと思うようになりました。

代々引き継いだものでも、お手入れをきちんとしていれば長く楽しめるのが着物の良いことろです。

残したものは全てお手入れをして、着物リストも作りいつでもすぐに出せるようにしました。

あとは出番を待つだけです。

着物の持ち方や処分の仕方にお困りの方も多くいらっしゃいます。
その着物にはどんな思い出がありますか？

オンライン片づけレッスンではお悩みをお伺いしながらお客様にとって最適な片づけを一緒に考えていきます。