前回は、一番のお悩みだった書道教室をしている和室のビフォーアフターについてお話をしました。今回は、ウォークインクローゼットです。大きくて収納量のある婚礼ダンスがあることで、クローゼットが使いにくい状態に。手放さずに活用した収納提案をご紹介します。
前回のお話【お客様実例】失敗しない収納つくりの3つのポイント
クローゼットのお困りごとあるある
結婚した時に親が準備してくれた立派な婚礼ダンス。現在の住宅事情だと、大きすぎる、重厚すぎるなどの問題があり、それがあることで洋服がしまいにくくなってしまうことがあります。しかし、親の想いを考えると手放しにくいですよね。
今回も大きなタンスがあることで、ハンガーラックの一部が使えない、ラックにかかった洋服がじゃまで引出しの開け閉めがしにくい状態になっていました。思い切って手放す方法もありましたが、それを活用したクローゼットの収納提案をしました。
タンスをはんぶんこ
実はこのタンス、上下2つに分かれるものだったため、上段を奥さまのクローゼット、下段をご主人さま用に寝室に設置することになりました。
上段の引出は、台輪がなく引出しの底が床についてしまい開け閉めがしにくいため、板や転倒防止用マットなどをタンスの下に敷き底上げすると引出しが使いやすくなります。
1歩も動かず全身コーディネートができちゃう快適クローゼット
奥さまは、今まで、着替えをリビングや脱衣所でされていたそうです。それでは、動線もわるく身支度に時間がかかります。そこで、洋服の前に立つだけ!一歩も動かず全身コーディネートができる快適クローゼットを作りました。
まずは、快適クローゼットを作る為に、『今の私に必要な服と着たい服』だけに厳選します。
1枚ずつ「好き?」「サイズは合ってる?」「毛玉はついていない?」「着ていない理由は何?」とたくさんの質問に答えていただきながら、要不要を分けていきました。
ご自身の骨格スタイルもご存知でしたので、骨格的に似合うかどうかのアドバイスもさせていただきました。
私が驚いたのは、奥さまの手放す決断が早いこと。なぜなのか…それは、違和感の理由が分かったからだそうです。今までは、似合わないような気がするけれど、理由が分からないからとっておいただけ。私がその理由を伝えたことで納得して手放していらっしゃいました。
時間をかけて厳選した洋服たちは、ハンガーラックに気持ちよさそうに並んでいます。タンスにはアイテム別に収納。バッグはカラーボックスに並んでいるので、これからは、洋服とバッグのコーディネートが一気にできます。そう、1歩も動かずに身支度できちゃうんです。
今まで、2階に上がるのが億劫だとおっしゃっていた奥さまですが。今は、2階に上がるのが楽しいそうです。ワクワクウキウキする場所があるっていいですよね。そんな場所がお家の中にたくさんあったらと想像しただけで、楽しくなりませんか。
さて、次回は、奥さまがプロに片づけを頼んだことで家族にも変化がおきたお話です。
講座のお知らせ
今回の訪問レッスンでも、どんなハンガーが必要かアドバイスをしました。
最初は、滑らないハンガーが苦手だとおっしゃっていましたが、滑りやすい化繊の洋服や肩に跡がつきそうなやわらかい素材のお洋服が多かったため、ニトリの跡がつきにくく、滑りにくい素材のハンガーをおススメしました。
ハンガーを選ぶ時のポイントは
・どんな素材の洋服を持っているのか
・何を優先したいのか(肩に跡をつけたくない、服が落ちるのがいやなど)
・自分にあったサイズのハンガーにする
この講座では、色々なハンガーを実際にさわってつけ心地を確認していただきます。
ご自身にあうハンガーが見つかりますよ。
『体験型クローゼット収納講座』
10月29日(日) 10:30~15:30 お昼休憩1時間
お申込み詳細はこちら