先日、母が物置を片づけたいと言ったので、関西の実家に帰省し片づけを手伝ってきました。「実家あるある」でたくさんのモノがあふれた物置。一緒に片づけていると両親が手放せない理由が見えてきたので父も母も納得できる方法で一緒に物置を片づけました。
私は、関西の田舎で育ちました。土地も広いので、家も広い。そして広い家を建ててもまだ土地があるので、家の中や物置がモノで溢れ始めると新たに物置を建てるような地域です。
また世代的にも「使えるものを捨てるのはもったいない!」という世代。今でこそ、疑問に感じますが、子どもの頃は、そういうものなんだなぁという意識でした。
捨てるという習慣がなかったため実家の物置にはたくさんのモノがありました。今回母と片づけならが、「もったいない」というよりは「いつか使うかもしれない」という未来への不安があって手放すことが心配なのではないか、ということに気づきました。
なぜなら使えなくなった電化製品や、ホットサンドメーカーのように使えるけど自分たちは絶対使わないと思うものはすんなり手放すことができたからです。
水のタンクはどれくらい必要?
(画像はイメージです)
物置には水を入れるタンクが15個ほどありました。
これはかつて湧き水を定期的に汲みにいっていたときのもの。高齢になった今はそれもやめています。
こんなにいらないとは思うけど何個必要なのかわからないから一応おいてあるとのこと。
このタンクは災害時用。1つ12リットルです。15個というと180リットル。
災害時給水車から水を運んでくるにしても老いた両親が15個全て運ぶには何往復しないといけないのでしょうか。年齢を考えると一人が1回で2個24キロを運ぶのは無理そうです。
だから2、3往復ならできるだろうということで5個残しました。5個で60リットルです。
水は1日一人3リットルが目安ですから、手を洗ったり、ちょっとした汚れを落とす最低限の生活用水を含めて考えてみて現実的な数字で母も納得しました。
来客用の湯呑やガラスのコップも一回にくる来客は最大何人くらいなのかを確認することで、なんとなく置いていた食器もずいぶん減りました。
具体的な数字を母と一緒に考えることで「使うかもしれない」という不安が消え、こんなに持つ必要はないと思えるようになったようです。
母が片づけたい、と思ったきっかけ
少し前までは自分たちの死後、まとめて家も解体して全部片づけてくれればいいと言っていました。
今回は母が片づけよう!と思い立った理由は3つあります。
- ものの場所が把握できない。必要なものが見つからず買ってしまうので、以前より物が増えたように感じること。
- 今は無料の粗大ごみの回収も、隣の市が、有料になったことで、有料になる日も近いと思ったこと。
- 家の中にあるものすべてを出してからじゃないと家は解体できない。さらに家を片づけ、解体するには費用も時間もかかるので、遠方に住む子どもへの負担を減らしたいと思ったこと。
ものが多いことにストレスや不安を感じて片づけたいと思う母と、置く場所もあるし使えるものは何かに使うかもしれないと手放せない父。ふたりでは片づけはなかなか進まないようでした。
実家の片づけで気をつけたいこと
実は家族という近い関係ではどうしても「感情」が先に出てきてしまって、「なんで片づけてくれないの」「なんで使えるものを捨てなくちゃいけないんだ!」と、意見が平行線になりがちで、全く進まないことが多いのです。
特に親子の場合、子どもに指示されることを親は嫌がる傾向にあります。
今回、娘の私が両親の間に入り、そして必要な量を数値化したことで、ふたりの納得ポイントにスムーズにたどり着くことができました。
しかし、物置の片づけではなく、両親が暮らしている母屋の片づけだったらどうでしょうか・・・。
「床にものを置くと危険」
「こんなにたくさんいらないでしょ」
「大事な書類がすぐ見つかるように片づけなくては」
と、親を心配するあまり「感情」が大きく出てしまってうまくいかないかもしれないと思っています。
夫婦だからこそ、親子だからこそぶつかってしまう、そんな時は第3者の客観的な目線での片づけをお勧めします。
「親のためを思って」の片づけが親子関係を壊してしまっては本末転倒。
私も実家の片づけで不安を感じたら迷わず、ライフオーガナイザー仲間に頼ろうと決めています。
PRECIOUS DAYSの整理収納サポートチームは実際に親の片づけと向き合った経験があるメンバーがいます。安心してご相談くださいね。
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