片づけサポート3,000件以上の時間×片づけコンサルタント、下村志保美です。
「収納グッズを買えば片づくはず」「とにかく捨てれば片づくはず」。そう思って試してみたのに、結局また物が増えてしまう。そんな経験はありませんか。実は、物が捨てられない本当の理由は、収納テクニックの前にあるんです。
「捨てられない」人に共通する、たった1つの原因
片づけの相談で本当によく聞かれるのが「捨てられない」という悩みです。でも、収納グッズや捨て方のコツだけでは、片づかない方をたくさん見てきました。
理由はシンプルで、「どんな暮らしがしたいか」というゴールが決まっていないからです。ゴールがないまま物と向き合うと、どれを残してどれを手放すか、判断のたびに悩むことになります。
ゴールが決まれば、物は自然と手放せる
以前、ゲストにお迎えした著者の岡崎かつひろさんが話してくれた例えが、とてもわかりやすいものでした。東京から大阪までヒッチハイクで向かうとき、行き先が決まっていなければ、どの車に乗せてもらえばいいか選べません。片づけも同じで、ゴールが決まっているからこそ、必要な物を選び取れるんです。
実際にあったお客様の例です。東京で3LDKに一人暮らしをされていた女性は、とにかく洋服が大好きで、3LDKのうち2部屋を衣装部屋にしたいという明確なゴールをお持ちでした。そのために本棚などを2トントラック1台分、思い切って手放されました。靴も100足以上お持ちでしたが、寝室の壁一面にラックを設置して収納。ゴールがはっきりしていたからこそ、他の物は迷わず手放せたのです。
思い出の品が捨てられないときの考え方
特に手放しにくいのが、思い出の品です。大切に、いい状態で保管できているなら、それは置いておいて構いません。でも、ただ置いてあるだけでカビが生えていたり、ぐちゃぐちゃになっていたりするなら、それは本当の意味で大切にできているとは言えません。
おすすめなのは「捨てられない」という言葉を「持っていたい」に言い換えてみることです。「こういう思い出があるから持っていたい」と具体的に言葉にしてみると、本当に持っていたいのか、なんとなくそう思い込んでいるだけなのかが見えてきます。
判断に迷ったときの、シンプルな基準の作り方
迷ったときのために、判断基準を1つ決めておくと手放しやすくなります。わかりやすいのは、食品のように賞味期限が書かれているもの。賞味期限が過ぎていても「まだお腹を壊していないから大丈夫」と考えてしまう方がいますが、酸化した油など、体によくない状態になっているものは少なくありません。
大事なのは「使えるかどうか」ではなく「使いたいかどうか」です。ただし「まだ使えるから使いたい」という、物基準の「使いたい」になっていないか、注意が必要です。
一気に片づけようとするとリバウンドしやすくなります。片づけは一生続くもので、大きな片づけは1、2回で済んでも、小さな片づけは毎日のもの。机の上のリモコンを端に揃えるなど、小さなことから始めるだけで、少しずつ「整った」感覚が増えていきます。
よくある質問
Q1. 収納グッズを買っても片づかないのはなぜですか?
収納グッズはあくまで手段だからです。その前に「どんな暮らしがしたいか」というゴールを決めないと、物を選ぶ基準がないまま進めることになり、結局また物が増えてしまいます。
Q2. 思い出の品はどうやって手放せばいいですか?
「捨てられない」を「持っていたい」に言葉を変えて、なぜ持っていたいのかを具体的に言葉にしてみてください。大切にいい状態で保管できているかどうかも、判断の目安になります。
Q3. 一気に片づけるとリバウンドしやすいのはなぜですか?
片づけは一生続くものだからです。大きな片づけは1、2回で済んでも、小さな片づけは毎日のもの。一気にガツンと進めると反動が来やすいので、小さな片づけを積み重ねる方がリバウンドしにくくなります。
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