「片づけ」というとまず頭に浮かぶのが「収納」です。
床やテーブルの上に置かれたものを、収納の中に収めれば「片づいた」気分になります。
気分、と書いたのは多くの場合収納用品を買ってその中に収めた片づけはうまくいかないからです。
整理・収納・片づけ この3つの言葉の意味の違いをご存知ですか?
整理
モノの要不要の判断をすること。
また使用目的や使用頻度、使用場所などで分けていくこと
収納
整理したモノを使いやすい場所、使ったあとに戻しやすい場所に収めること
片づけ
使ったモノを元の収納場所に戻すこと
新しく買ったモノを適切な場所に入れること。
つまり整理していないモノたちを収納の中に片づけるということは単なるモノの移動です。
これを整頓と言います。
極端にいうと収納本に載っていた良さそうな収納グッズを買ってきて、いきなりその中にモノを入れるということは、
リビングの床に散らかっていたモノを来客が来るからと、隣の部屋に突っ込んでおくということと同じこと。
ただ突っ込まれたモノたちも使うモノがあればそこから発掘しなくてはいけませんし、何よりモノがまた増えたら収納用品を買い足さないといけなくなります。
キリがないし、モノがどんどん増える一方です。
収納本・片づけブログの写真
私も見るのが大好きな収納実例の写真。
しかし一歩立ち止まって考えないといけないのはあの写真を掲載している人たちは
片づけのプロ
片づけが得意な人
だということ。
片づけスキルとこだわり、なにより片づけに対する意識が違います。
多くの場合、ここに入る分しか持たない!って強い意志がありますし、
見せる収納も、量をかなり抑えてこだわり抜いています。
そのスキルとセンスがあり、なおかつ徹底的にモノを整理しています。
本やブログに載っている写真は最後の最後の完成形だけ。
その手前の努力や頑張りはさらっと書かれているだけ。
「この収納用品を買ったら素敵に片づきました」と書かれていると、つい
「あれを買えば片づくのか!」って錯覚してしまいます。
(数年前の私です。)
モノの移動では片づかない
収納用品を買う前にまずは整理です。
・今使っているモノですか(たまに使うでもいい)
・使うと使えるは違います。思い出などをのぞいたら「使うモノ」を選びとりましょう。
・いつか使うかもは分けて置いておきます。
(隠しておいてもOK.それで忘れてしまうのであればそれは不要ということ)
・それは収納用品を買ってまで(お金をかけてまで)持っていたいものですか?
あなたの片づけがモノの移動にならないよう、まずは整理です。
整理を徹底的にやれば、収納も片づけも驚くほど簡単なのです。