家族間で片づけやインテリア、収納に対する意識が違いすぎることはよくあることです。
「私はこうしたいのに、家族が・・・」というのは多かれ少なかれどこのご家庭でもあることではないでしょうか?
利き脳の違い
ライフオーガナイズでは「人それぞれやり方が違っていい」という考え方で片づけを進めていきます。
そのときの目安になるのが利き脳。
片づけサポートや片づけ講座でこの話をすると皆さん、「へぇー」と驚かれ、
「じゃあ、私にあうのはこんなやり方なんだ!!」と感動されます。
そして後からご家族の利き脳を調べてみるのですが・・・・
「夫とは違ってました。」「子供と逆でした・・・」とがっかりされることも多いです。
利き脳は4タイプありますから夫婦だから、親子だから一緒、ってことはあまり無く、
わが家も家族3人それぞれ違います。
夫は「ざっくり収納、見えてる収納」が向いている右右脳タイプ
私は「仕切る収納、見えない収納」が向いている左左脳タイプ。
娘は「見た目が大事、どうせやるなら完璧に」の右左脳タイプ。
私自身もライフオーガナイズを学ぶまでは夫と娘は「片づけられない人」だと思い込んでいましたが、単に私が彼らに押し付けていた私のやり方が合わなかっただけでした。
意識の違い
利き脳も関係しているのかも知れませんが、お客様からよくご相談を受けるのが
「夫がダイニングテーブルやキッチンカウンターにスマホや鍵、財布を置きっぱなし」
置きっぱなしというか、置きたがるのでしょうね。
置きやすい場所だし、外出時にはすぐ持ち出せる場所だし。
ここで妻は「私は何も置きたくないのに~」ってイラっとしてしまう。
もうひとつ多いのは帰宅したらスーツをリビングで脱いでダイニングテーブルの椅子にかける夫にイラつく妻。
そして通勤カバンもその辺に出しっぱなし。
夫に言わせると「明日も着るからいいじゃないか」でしょうが、リビングをきれいに保ちたいと思う妻から見ればイライラのモト。
(うちの場合、父も夫もたぶん夫の父も着替えてからリビングに来る人たちだったのですべての夫たちがそうというわけではありません)
違いをどう埋めればいいのか
過去の私のように「きちんと」片づけることは一見正解に見えるかもしれませんが、
・家族にもきちんと片づけることを期待してうまくいかなくてイライラする。
・家族も口うるさく言われてうんざりする。
・家族が「うるさいから」「怒られるから」と面倒だなぁ、いやだなぁと思いながらいやいや片づける。
あなたはそれを望んでますか?
片づけは暮らしを快適にする道具の一つ。
家族であっても「利き脳」「片づけに対する意識」は違うとまずは認める。
まず自分が相手の価値観を認める。
キッチンカウンターの上にあれこれ出しっぱなしにするのであれば、見た目の良いトレーやカゴでそれをカバーするとか、
カウンター以外でどこが置きやすいか夫に聞いてみる。
自分の都合で家族のものを置く場所を決めないほうがうまくいきます。
人間だから家族だから
機械と違って正しいたった一つの答えに向かって動く必要もないし、そんなこと出来ない。
でも話し合ったり、お願いしたり、相手の気持ちや価値観を尊重したり、譲ったり、と柔軟に対応することができます。
相手がやってくれない、できないことばかりに目を向けるより、相手が得意なこと、協力してくれたことに感謝して折り合いをつけていくと、家族の笑顔が増えるばかりだけでなく、自分自身の幸福度が上がります。